東アジア世界と日本の国際感覚 4
その主要な動きについて、内外の研究成果を踏まえて説明したいと思います。
ただし、私の話全体を通じての狙いは、あくまでも国連について考えることにありますから、国際連盟が国連を生む上で歴史上どのような地位を占めるかという点に重点をおいてお話しすることになります。
第一次大戦後に普遍的な国際機構を組織すべきだという考え方は、大戦が勃発して間もなくの19一5年にアメリカとイギリスでほぼ同時に生まれました。
・・・このほかにも、オランダ、フランス、イタリア等でも同様の考え方が提起されましたが、英米両国が連盟の具体化に終始指導権を発揮することとなります。
まずアメリカでは、1915年に有力知識人で構成される民間団体が、世界諸国家から構成される「諸国家の連盟」を設立。
政治的問題は武力行使に訴える前に調停委員会に付託すべきこと・・・
また、加盟国がこの手続きを踏まないで武力行使に訴えた場合には、他の加盟国は力を合わせてこれに対処すべきであること、という趣旨の決議を行いました。