シャブリエ 狂詩曲《スペイン》 2
スペインの情熱的な音楽が、新鮮な息吹となっ
て、シャブリエの心を虜にしたのである。
彼は、あこがれのスペインに、一八八二年(四十一歳)の秋、
旅行し、このとき、夢中になって、スペインの民謡とジプシーの旋律を採譜した。
そして、その資料をもとに生まれたのが、彼の代表作、狂詩曲《スペイン》である。
曲全体に、スペイン情緒が豊かにあふれ、情熱的に展開する、
この作曲の初演は、一八八三年(四十二歳)の十一月四日、
パリでラムルーの指揮で行なわれ、稀にみる好評を博している。