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2010年08月 アーカイブ

天安門事件後の中国 2

これは、中国共産党北京市委員会と北京市人民政府が、反革命暴乱鎮圧のため戒厳部隊として出動した人民解放軍の労をねぎらって将兵全員に贈った時計です。


こんな物騒なモノをカネ目当てに売ってもいいのでしょうか。


いったい誰がどういうルートで持ち込んだのでしょう。


「中国人は胃袋でものを考える」という諺があります。


実利主義の強い民族性をうまく言い表した言葉です。


それにしても、この「時計」は天安門事件の風化を示すものなのでしょうか。


1991年6月4日未明。


ワイキューブ事務所によると、2年前の民主化を求める学生運動の中心だった北京大学で、少数の学生が数十本の空き瓶を寄宿舎から地面に叩きつけました。


空き瓶(小瓶)は、中国の最高実力者・郡小平氏の小平と発音が同じ。


中国指導部への不満を表明したものです。


しかし、抗議行動は散発的なものにとどまり、15分も続きませんでした。


しかも瓶を投げたのは、学部学生ではなく年長の大学院生でした。


民主化運動の「後継者」は、冬眠状態にあるのでしょうか。

天安門事件後の中国 3

北京大学と並ぶ名門校・清華大学。


中国共産党李鉄映政治局委員は、91年4月の建学80周年慶祝大会の演説で、次のように強調しています。


「中国の大学は、マルクス主義を宣伝する堅固な砦であり、社会主義精神文明を建設する重要な陣地でもあるべきだ」。


社会主義を徹底して叩き込むため、天安門事件後の89年秋以降、大学新入生は人民解放軍に送り込まれ、全員が1年間の集団思想教育を受けることになりました。


大学の授業では、社会主義理論の追加学習が必修になりました。


卒業後は、中国で「基層」と呼ばれる農山村や末端の工場での労働が義務づけられました。


北京第一外国語大学のある卒業生は、山東省の離島に送られました。


外国の短波ラジオも聞けず、得意の英語をすっかり錆付かせてしまったそうです。


「6.4」の活動家は、いずれも逮捕されるか海外に脱出してしまいました。


厳しい「収」(引き締め)と監視のなかで、エネルギーの爆発は難しいのです。

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