人間力が出ると心が動く
自前の作用とは、人間として生きていくプロセスにおかれているときに起きるものを指しています。
「人間として生きていくプロセス」とは、人間力が発揮されている状態です。
すなわち、人間力が発揮されると、それが己の心を揺さぶるのです。
人間力の第一は、「消化・発見」でした。
私が鎌倉に住んでいたときの話です。
朝、私を起こしにきた妻がカーテンを開けながら、
「7時よ、起きて。(庭の)椿の花が咲いたわよ」
・・・と言います。
眠気まなこをこすりながら、私が「ああ、そう」と何とはない返事をすると、彼女は「感動がないわねえ」と言うのです。
そのしばらく後、日曜日ともなると早く目を覚ます私が、朝食まえに庭に出ると、さまざまな花 種を育てているなかで花水木の蕾が1つ、2つ開いていました。
食堂に戻った私は妻に、「花水木が咲いたよ」と声をかけました。